
4月に入ると米ドル円は108円・109円台となり、5月に110円になる展開となって来ました。このような状況になった背景には、いくつかの要因がありますが、米10年債利回りが4月末には節目となる3%台に達したことが大きく影響しています。
この記事の目次
米10年債利回りが3%になった原因は?
米10年債利回りは、2014年に3%になったものの、それ以降徐々に下がり2016年には1.5%前後にまでなりました。
それが2018年なるとジリジリと金利が上がって行き、2月後半には2.9%を超えて以降、少し停滞気味となりましたが、再び3%を超える水準となっています。
米10年債利回りが上昇したワケ
2月はその後、金利が下がってしまいましたが、今回は比較的安定した動きをしています。
このように米10年債利回りが上昇したのは、トランプ政権による減税と歳出削減策による景気・インフレの加速が警戒される中で、4月以降原油価格の上昇が続き、住宅価格指数・消費者信頼感指数などの指標が改善されたためです。
特に米国経済の良好さを背景として、米連邦準備理事会の緩やかな継続的な利上げが期待されています。
債券市場でも、米政権の関税引き上げやロシアへの制裁などの影響で、インフレの加速に対する警戒感が一段と高まっています。
米10年債利回りとは?
米国が市場から資金を調達するために発行する債券が、米国国債です。
米国国債は、米国政府が元利の支払いを保証するなど米国の信用にもとに、世界最大となる売買量と発行残高となっています。
そのため、海外の投資家や政府が米ドルの運用先として使われたり、国際的な紛争などが起きた時の資金の逃避先としても用いられています。
米10年債利回りが為替に大きな影響
現在、米国財務省が発行しているのが、償還期限1年以下の割引債と償還期限1年を超える利付証券です。
1年以下の短期債はT-Bills・1年を超えて10年以下の中期債はT-Notes・10年を超える長期債はT-Bondsと呼ばれ、中期債T-Notesには2~10年物の利付債があります。
米国国債の価格や利回りは世界の金融市場の指標となっていて、米10年債の利回りは長期金利の指標とされています。
特に米10年債利回りは為替と連動しやすいので、FX取引をする場合に注目するべき指標の一つです。
米10年債利回りが3%を超えて来たことで、実際に為替市場も大きな影響を受けています。
日本の10年債利回りは?
米10年債利回りは3%を超えて来ましたが、日本の10年債利回りは0.1%にも満たない低い水準で推移しています。
日本の10年債利回りも米10年債利回りと同様に、日本の政府が発行する債券ですが、さまざまな理由から利回りに大きな差が生じています。
なぜ利回りに大きな差が生じるのか?
理由の一は、日本国債の保有者の比率が国内に大きく偏っていることです。
米国国債は所有者の半分近くが海外の投資家であることも珍しくありませんが、資金の余裕のある個人投資家や資金の貸出先がない金融機関などが日本国債を買うことが多いので、日本国債の所有者のほとんどが国内投資家となっています。
日本国債の国内所有者が多いことや日本経済の影響によって、日本の10年債利回りは低下し続けていましたが、さらに金利が下がる原因となったのが日銀による2016年のマイナス金利導入です。
日米10年債利回りとドル円相場に注目
マイナス金利は日銀にある金融機関の当座資金に対してマイナス金利が適用されるもので、発表を受けて市中金利はさらに低下し、初めて長期金利はマイナスになりました。
その後、日本の10年債利回りはマイナスからプラスに上昇したものの、極めて低い金利となっています。
日本国債を購入する人の大半が国内の投資家のために、米国国債ほど為替への影響は少ないもののドル円の関係に影響を与える要素ですから、FX投資をする上では無視することができません。
日米10年債利回りの差とドル円相場の推移は、似通った動きをすることが多い点に注意しましょう。
今後の国債利回りは?
米国10年国債利回りが3%越を達しましたが、賃金上昇率・消費者物価指数上昇率・株式市場への影響から、米連邦準備理事会による利上げが加速されないとする見方が一般的です。
しかし、金利が上昇したことで米国国債の魅力が増したことから、米国場市場への資金流入が見込まれ、米ドルを下支え要因となる流れとなっています。
米国10年国債利回りだけで米ドル円の関係が決まる訳ではありませんが、しっかりとチェックしておかないとFX投資で成功するのが難しくなってしまいます。
日限の動きに注目しよう
日本円だけではなく、資源国通貨も米国国債の利回りに影響を受けるので、常に米国10年国債利回りを意識して取引するようにしましょう。
日本の10年国債利回りは、日本銀行の緩和解除がないと低い水準で安定して動くしかない状況です。
そのため、今後も日米の金利差拡大は継続してドル円相場を下支えする要因となりますが、日銀の動き次第で大きな変化が起こる可能性もありますので、最新のニュースを入手するようにしましょう。
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