アメリカと中国の貿易摩擦が問題になっています。
今後、さらに状況は悪化する見込みです。
9月24日、2000億ドル分の中国製品をターゲットに、追加関税をかけることをアメリカが発表しました。
この記事の目次
追加関税の第3弾を発表へ
追加される関税は当初は10%で2019年になると25%に引き上げる方針です。
このように猶予期間を設けることで、中国側の譲歩を狙っているわけです。
このアメリカの中国に対する追加関税は今回で第3弾となります。
これまでと合わせると、総額2500億ドル規模になっています。
アメリカへの輸入製品の半分が対象
食料品や衣料品をはじめとして、実にアメリカの輸入製品の半分が関税の対象に含まれます。
ここまでの厳しい姿勢を見せているのは、トランプ大統領のアメリカ・ファーストが関係しています。
今回の声明の中でも「アメリカの労働者は大切にされるべきである」という旨のコメントが入っています。
貿易摩擦が為替に大きな影響
彼は声明の中で「尊敬する習近平主席とともにこの問題を解決したい」とも言及しています。
しかし中国側も今回の追加関税が発動されれば報復に出るとみられています。
その結果、交渉は難航を極めるとみられています。
このような米中の「貿易戦争」によって、今後為替マーケットもいろいろと影響を受ける可能性があります。
現在は落ち着いているドル円レート
為替のリアクションですが、17日の発表の翌日にあたる18日の朝方にはドル円相場は111.67円レベルにまで下押しになりました。
しかしその後買い戻しの動きもみられるようになりました。
その結果、18日には112.20円台にまで上昇しました。
高値を追う展開で、影響は今のところ一時的なものとなりました。
米中の貿易戦争の激化はマーケットではすでに織り込み済みのところがあります。
このため、短期的に危機的状況だから円を購入しようという感じにはなっていないようです。
ショートボジションが飽和状態
背景にはドル円やクロス円のショートポジションがすでに飽和状態になっています。
貿易戦争の激化の入り込む余地がないということも関係しているでしょう。
ドルと円とともに世界の主要通貨といわれているのがユーロです。
ドルユーロの為替レートを見てみると、日本時間の9月18日午後4時台の段階で1ユーロ=1.1685ドル前後で推移しています。
現在のマーケットの反応は?
この24時間で見てみると0.0004ドルのユーロ安ドル高です。
ちなみにここ1時間の値動きを見てみると一進一退で、横ばいの状況が続いています。
ユーロとドルに関しても、大きな値動きは追加関税の発表後も見られません。
むしろ若干ではありますが、ドル高の方に振れていることがわかります。
すでに3回目の追加関税ということもあってか、マーケットのリアクションはそれほどナーバスではないことがわかります。
この貿易戦争の行く末は?
このように短期的なレンジで見ると、FXの取引においてあまり大きな影響は受けないでしょ。
長期化した場合
しかしもしこの問題が長期化した場合、米中をはじめとして世界各国の経済に与える影響は大きくなる可能性もゼロではないです。
そうなってくると、ドルの価格が下落して危機の時の日本円買いが進行する恐れはあります。
なぜ今アメリカが中国に強気なのか?
メリカがここまで中国に対して強気の姿勢を見せているのは、中国経済の失速が関係しているからです。
2000年代には2桁成長を毎年続けていました。
今は6%台にまで低下しています。
株式市場も2018年に入ってから20%近く下落しました。
一方アメリカは2018年の経済成長率は3%程度に上向くと予測されています。
このような背景もあって、強気な姿勢に転じているのではないかとみられているのです。
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